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両丹日日新聞2017年3月18日のニュース

行燈で風情ある門前町を再現 内宮マルシェ

 京都府福知山市大江町内宮で26日午前10時から、手作り市の第3回元伊勢内宮参道マルシェが催される。今年は主催の大江元気プロジェクトが、会場となる元伊勢内宮皇大神社参道沿いの各民家に手作りの行燈(あんどん)を取り付け、昔の風情ある門前町の街並みを再現する。内宮まちおこし会と大江地域観光案内倶楽部協賛、両丹日日新聞社など後援。

 内宮神社の階段上り口から府道に向けての道は、江戸時代ごろから門前町として栄え、約500メートル区間に旅館や道具屋、たばこ屋などが軒を連ねた。現在は店舗を構えるところは無く、民家となっている。

 マルシェは、かつて繁栄した門前町のにぎわいを取り戻そうと、2015年に初めて開催し、昨年は約5千人が訪れた。

 参道沿いに旅館などがあったころは、店先に明かりがともされたとみられることから、かつての街並みをよみがえらそうと、行燈を家々の軒先に取り付ける。

 行燈は竹製で、元気プロジェクトのメンバーやボランティアらが約80個を製作する。内宮に竹籠工房を構える佐藤昇さん(68)が試作した四角柱と、メンバーが考案した筒形で、両方とも二俣の田中製紙工業所で漉(す)かれた和紙を貼る。

 和紙には、「いづみや」「宮津屋」など、行燈を付ける予定の家の屋号を記すほか、花などの絵も描いている。

■飲食など96店舗が出店予定■

 マルシェ当日は飲食や手作り品などの96店舗が出店する。午後3時までで、雨天決行。内宮神社や天岩戸神社などを巡る「運気アゲアゲスポットツアー」も午前10時30分からと午後1時30分からの2回行う。無料。

 プロジェクトの河口珠輝代表(54)は「行燈に屋号を示すことで、こんな店があったということを知ってもらえればうれしい。地元の人たちにも、かつての街並みを思い浮かべてほしい」と話している。

 プロジェクトでは、行燈はマルシェの時だけでなく、地元の祭りや初詣の人たちでにぎわう正月の時などにも掲げてもらえたら、と願っている。


写真=マルシェで掲げる行燈の具合をみる佐藤さん(手前)


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