京都府福知山市は、農山村地域への定住を促進する「京都福知山古民家暮らし探求ツアー」を大江地域で11日に催した。京都市内からも参加があり、参加者らは空き家を見学したほか、先輩移住者との懇談を通じ、田舎暮らしについて思いを巡らせた。
市農山村地域空き家情報バンクに登録した利用希望者、田舎暮らしを希望する人を対象に全国から参加者を募り、毎年のように行っている。
今回は福知山市内の4人と京都市内の2人が参加し、移住歴11年目、大江町毛原の川瀬保さん(69)、節子さん(67)宅を訪問。農家民宿「コテージ棚田の里」を経営し、どぶろくの製造、販売などを手掛ける暮らしについて話を聞いた。
参加者らは、移住してきて失敗する人もいるのか▽どうしてこの場所を選んだのか▽農業の素養がなくてもやっていけるのか-など、移住を考える上での疑問や不安を、川瀬さん夫婦に投げかけた。
川瀬さん夫婦は「単に都会が疲れたから田舎で暮らす、という考えでは失敗につながる」「自分は何がしたいかなど、移住の目的をはっきりさせ、それに合わせた移住先を選ぶことが大切。イベントがあれば参加し、地域になじんでから移住するのも良いと思う」などと丁寧に答えた。
京都市内から参加した非常勤嘱託職員の男性(67)は「移住者の苦労や失敗など、一番知りたかったことが聞けました。自分の考えを整理し、今後は本格的に検討したい」と話していた。
参加者らはこのあと、内宮、北原などを巡って空き家などの見学をした。
写真=参加者らは川瀬さん夫婦と田舎暮らしについて話し合った
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