2011年3月11日に発生した東日本大震災から6年の11日、京都府福知山市消防本部は震災の教訓を風化させまいと、地震初動対応訓練をした。淡路島北部を震源とし、兵庫県神戸市などで震度7を記録する地震が起きたという想定で、市消防本部の全職員を非常招集して行った。
毎年取り組んでおり、阪神淡路大震災が起きた1月17日に実施することもある。
午前8時30分に地震が発生し、市内でも震度5弱の揺れが観測されたという設定で実施。ほとんどの職員に訓練があることを伝えない「ブラインド形式」で行い、緊急メールと電話連絡をして招集した。
非番の職員も招集に応じて所属する各署へ駆け付け、市内の被害状況を確認するなどした。
東羽合の市消防防災センターでは、資機材搬送車に被災地の支援活動で使うテントや発電機、食料などを積み込み、市緊急消防援助隊の出動準備を整えた。
鈴木秀三消防長は「常に緊張感を持ち、どこで、どんな災害が起こっても、すぐに対応できるように日ごろから備えておきたい」と話していた。
写真=資機材を搬送車に積み込んで出動に備えた(11日午前8時45分ごろ)
株式会社両丹日日新聞社 〒620-0055 京都府福知山市篠尾新町1-99 TEL0773-22-2688 FAX0773-22-3232
著作権
このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。