世界が息をのむ日本の漆芸。それを支える京都府無形民俗文化財「丹波の漆かき」を海外に紹介する英訳冊子ができた。記念の講演会が20日に漆の里、福知山市夜久野町で開かれる。
冊子はNPO法人丹波漆(岡本嘉明理事長)が守り伝える丹波の漆かきを紹介するため、福知山市文化遺産活用実行委員会(井上正暉委員長)が文化庁事業の補助を受け、日本語版を一昨年に作成。これを今年英訳した。福知山産漆の海外展開を視野に、記録DVDの英語版を昨年作ったのに引き続いての取り組み。
A4判で表紙、背表紙と本文6ページで漆の歴史、漆の木の分根・植栽の説明から、採取(漆かき)の道具・技法、採取後の精製、様々な漆芸と漆の活用例までを解説している。
記念講演会は額田の市夜久野ふれあいプラザ研修室で午後0時30分から。
初めに、英訳を担当した工藝素材研究所主宰の北川美穂・府立大学共同研究員が「漆を英語で説明するには」と題して講演。続いて福知山公立大学地域経営学部の平野真教授が「売れる産物へ-農産物・加工品の新たな可能性」と題して話す。
無料。参加者全員に英訳冊子をプレゼントする。問い合わせは市やくの木と漆の館、電話0773(38)9226。
写真=丹波の漆かきを紹介した冊子と今年完成した英訳版
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