福知山駅正面通りの新たな活性化を掲げて地元店主たちで立ち上げた特定会社「福知山フロント株式会社」(本社・京都府福知山市駅前町、秋山保彦社長)が、末広町一丁目の元旅館の建物を改装して、短期滞在型の宿泊施設・ゲストハウスを3月中旬にオープンさせる。階層ごとに異なるデザインにし、泊まるごとにワクワクできる魅力を詰め込んだという。民間主導のにぎわい創出に向けて期待がかかる。
福知山フロントは、かつて栄えた駅北側の商店街の再興を誓い、15年12月に発足。空き店舗活用のテナント誘致や宿泊施設整備などの集客戦略に取り組むことにしており、今回のゲストハウスが事業具現化の皮切りとなった。
ゲストハウスの運営は、衣料・雑貨販売の有限会社HEADFOOT(本社・駅前町、岸本道徳社長)が担う。デザインも手掛けた。
名称は、北近畿の玄関口への思いを込めて「North Front Hostel(ノース フロント ホステル)」。京都銀行福知山支店前にあり、鉄骨造り3階建て延べ床面積266平方メートル。客室はシングル11室、ツイン3室がある。総事業費は3500万円。
■階ごとに異なるデザイン■
デザインは、海外で買い付けをするHEADFOOTの強みを生かす。館内全体を異国風にまとめ、1階は濃紺と白の「カリフォルニア」、2階は黒を基調にした「ニューヨーク」、3階は柔らかいナチュラル系の「カントリー」で仕上げた。部屋に置く家具にもこだわり、岸本社長は「階、部屋ごとに違った味を楽しんでほしい」と話す。
食事なしの素泊まりのみで、シングル4500円、ツインは6千円程度で料金設定する。国内観光客、インバウンド(訪日外国人旅行)での利用も見込み、年間売り上げ1800万円をめざす。
関係者向け内覧会に訪れた人たちは「福知山にこんな感じのものはなかった」「新しい風に期待したい」と興味津々。
福知山フロントの秋山社長は「ゲストハウスが形になり、事業全体が本格的に動き出した。これを追い風に、4年間で空き店舗20軒以上のテナント誘致を目標にしたい」と意気込む。
写真上=旅館跡を改装したゲストハウス「ノース フロント ホステル」
写真下=入り口すぐのフロントは木の温もりある異国風
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