京都府福知山市のランニングサークル「ひめまつり」に所属する近森亜紀子さん(44)=大池坂町=が、2月26日に開催された東京マラソンで、一本歯の下駄を履いてフルマラソンを完走した。水木しげるさんの漫画「ゲゲゲの鬼太郎」の仮装をして走り、沿道の多くの人から「下駄履いてる! 頑張って!」などの励ましを受けたという。
一般ランナーとして出場。大いに大会を楽しみたいと、鬼太郎に扮した。高さ10・8センチの一本歯の下駄を履いて、頭には「目玉おやじ」、背中には「一反木綿」をなびかせ、見事6時間52分12秒で完走した。
高知県出身の近森さんは、2009年に福知山市に移住。仮装は2014年の福知山マラソンから始めた。水害があった福知山市を盛り上げたいと、市内のランナー仲間10人ほどで計画。ゲームキャラクター「マリオ」の仮装をした。
その時は、マリオの仮装とともに、裸足で走ることにも挑戦。足を痛めないよう足裏全体を使って走る必要があることから、感覚を養うために一本歯の下駄で走る練習を始めたという。今では暖かくなると裸足で、寒くなると下駄を履いて週6日、約1時間の練習をしている。
鬼太郎の衣装は鳥取県にある水木しげるロードの土産物店で購入したり、手作りして準備。東京マラソン当日は、駆け付けたランニング仲間や家族らの声援を受けた。
近森さんは「たくさんの人から受けた声援が後押しになりました。完走できて素直にうれしい。下駄の楽しさをより多くの人に感じてほしい」と話してる。
写真=一本歯の下駄でフルマラソンに出場、ゴールした近森さん
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