良い柿の実を作り、収穫、販売し、木をしっかり管理することでクマの出没を減らそうと福知山市夜久野町日置で、柿の木の剪定(せんてい)講習会が25日に開かれた。地元の笠次義久さん(66)が企画。京都府中丹西農業改良普及センターの渋谷貞之さんと熊谷信嗣さんが講師を務め、参加者22人にポイントや注意点などを教えた。
笠次さんは犬の散歩をしている時に、柿の木が折られているなど、クマが出没した形跡をたびたび目撃しており、危機感を持っていた。
クマが山から出てきて人間の生活圏内に入り込まないようにするためには、餌となる柿の実を放っておかず、なるべく早めにきちんと収穫することが重要とされる。木を剪定することで、安定した質と量の柿を収穫し、それを販売できれば地域づくりにもつながるのでは-と、講習会を計画した。
講師を務めた京都府の2人は、木全体の骨格づくり▽樹形を整える▽果実をなるべく低い位置に均等に実らせる▽光が当たりやすいようにする▽風通しを良くして害虫などの発生を防ぐといったポイントを伝え、「折れやすいので、枝には乗らない」「周囲に気を配って」などと注意点を説明。参加者たちは、ノコギリや剪定ばさみを手に、不要な枝を切っていった。
笠次さんは「申し込みの段階から関心の高さがうかがえました。今後も開催できればと思っています」と取り組みへの手ごたえを感じていた。
写真=渋谷さんから説明を受ける参加者たち
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