2020年の東京オリンピックを控え、京都府警福知山署、福知山市、JR西日本福知山支社など16団体でつくる「福知山テロ対策ネットワーク」が、福知山市東堀の福知山サンホテルで総会と爆発物テロ対処訓練を行い、有事に備えた。
ネットワークは、昨年2月に設立。関係団体が緊密な連携を取り、市内でのテロの未然防止に取り組み、テロに強いまちづくりをめざす。今回から福知山旅館ホテル組合も加わり、会員は16団体となった。
総会は14日に開き、関係団体の23人が出席。福知山署の森健治署長が「福知山市は、21年に関西ワールドマスターズゲームズのソフトテニス競技の開催地となっており、数千人規模の来訪が想定されます。官民一体となり情報の提供などご協力をお願いします」とあいさつした。このあと総会を非公開で行った。
続いての対処訓練には、JR西日本の職員やホテルの従業員ら約40人が参加した。爆発物とみられる不審物が、ホテルのロビーで発見されたとの想定で取り組んだ。
ホテルの利用者が不審な紙袋を発見し、従業員が確認して「機械音が聞こえる不審物がある」と警察へ通報。その後、館内放送で緊急事態を伝え、迅速にホテル利用者の避難誘導をした。
不審物の確認、撤去は防護服を着た府警本部機動隊の爆発物処理班が行った。X線装置を使い紙袋の中身を調べたあと、マジックハンドで爆発に耐える可搬型爆発物処理装置に慎重に入れ、撤去した。
写真=不審物を爆発物処理装置に慎重に入れた
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