京都府福知山市大江町天田内で、大きなわらじを引っ張って歩く山の神の行事があった。地元の子どもたちが地区内を巡り、山の中にある祠をめざした。
地区で長く続く、山の安全を願う行事。地区の子ども会(河田知幸指導員)が中心となって行った。
わらじの大きさは縦約1・3メートル、幅約1メートル。23日に地区内の子どもたちがわらを打って軟らかくし、大人たちが作った。
翌日は地区公民館に小中学生13人が集まった。以前は、男の子に限られていたが、近年は少子化の影響で女子も参加するようになった。子どもたちは「山の神の十二とう。みやげくれんと通さんぞ」と言いながら、わらじに付けた長い縄を引っ張って歩いた。
順番に地区内を回ると、住民たちが家から出て来ては、わらじの上にお供えをした。途中雨が降るあいにくの天気となったが、公民館から2キロある祠まで無事にたどり着き、わらじを祠のそばの木につるした。
3回目の参加という美鈴小3年の吉田海君は「重たかったけど、しっかりと引けました」と話していた。
写真=子どもたちが力を合わせてわらじを引っ張った
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