京都府福知山市内の京都丹後鉄道とJRの沿線に案山子を設置し、出来を審査する「案山子(かかし)コンクール」(市鉄道利用増進協議会主催)があり、受賞作品が決まった。最優秀の協議会長賞には、野菜などの収穫を終えた農家の夫婦に似せたかかしを作った大江福祉会大江作業所(大江町二俣)が選ばれた。19日に市役所で表彰式をする。
コンクールは、列車に乗る楽しさを演出し、利用増進をめざした取り組み。市内の保育園、金融機関など8団体から9作品の応募があり、10月3日から11月4日まで、下夜久野駅や大江駅付近などの沿線に展示した。
展示期間中、福知山駅、市役所などに投票箱を置き、184通の投票結果を踏まえて協議会委員が審査。5団体に協議会長賞や京都丹後鉄道賞などを贈ることを決めた。
最優秀賞を獲得した大江作業所は障害者が仕事に励む福祉施設。「秋の大収穫祭」の題で、農家の夫婦の案山子2体を、施設を利用する人たちが製作した。木材を骨組みにして、周りに「プチプチ」の名称で知られているシート状の気泡緩衝材を巻き付けて体を形作り、作業着などを着せた。
顔の部分は紙粘土で作り、ほがらかな顔立ちにした。丹鉄・二俣駅に持ち込んだベンチに2体を座らせ、かたわらには紙粘土製のサツマイモやカボチャ、クリなどを添えた。
大江作業所は毎回コンクールに出品しているが、最優秀賞は初めて。大町宏施設長は「見た人からよく出来ているねと言っていただき、うれしかったです。みんなで頑張って取り組んだかいがありました」と喜んでいた。
協議会長賞以外の受賞団体は次の通り。
【京都丹後鉄道賞】げん鬼保育園らいおん組【優秀賞】京都北都信用金庫大江町支店B【審査員特別賞】天津保育園、京都北都信用金庫大江町支店A
写真=協議会長賞に選ばれた大江作業所の案山子「秋の大収穫祭」
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