結成50周年を迎えた福知山演劇サークルわっぱ（日比野修三代表）が、2時間超の大作を披露する記念公演をこのほど開いた。京都府福知山市夜久野町額田の夜久野ふれあいプラザ文化ホールで2日間にわたって3回上演。演技を通して、長年続けてこられた感謝の気持ちを来場者に伝えた。

　演目は7代続く玩具問屋「絵馬屋」を舞台にした「女の暖簾」。大正から昭和へと時代が移る中、そこで生きる人たちの人間模様を表現し、真の女の幸せを追求していく照子と母・とも乃の葛藤を描いた。

　日比野代表や客演を含め、小学生から70歳代まで26人が出演。それぞれが稽古の成果を出し、役を演じきった。

　公演が始まる前には、日比野代表があいさつに立ち「団員2人の時代もありましたが、みなさんの支えがあり、毎年の定期公演など計486回を演じてこられました。これから、若者たちが主役を張って、わっぱを盛り立てていってくれると思います」と感謝の言葉を述べた。

　団員たちの熱演に、胸を熱くし涙する人も多くいた。市内のほか、広島や関東方面からの来場もあり、3公演に延べ700人ほどが足を運んだ。


写真＝日比野代表（右）も10年ぶりに舞台に上り熱演した