福知山市大江町の住民たちが地酒の酒米作りをする「大江で地酒を造る会」(大槻博路会長)は11月30日と1日に、今年度産米を使った純米吟醸生原酒「大鬼」の酒瓶に貼るラベルの版画刷りをした。今年の米の出来は上々で、会員たちは「おいしい酒が飲めそうです」と期待する。
造る会は自分たちで作った米で地酒を楽しもうと、1996年から町内で酒米五百万石を栽培。とれた米は宮津市のハクレイ酒造で醸造し、販売している。今年は1・2ヘクタールで育て、約6・5トンの収穫があった。
版画刷りは同町二箇下の大槻会長(67)宅で行い、会員たちが分担作業。大鬼の文字が浮き彫りにされた木版に黒色のインクを付け、和紙風のラベル1600枚を1枚ずつ刷った。後日、来年の干支の「丁酉」の落款を押して仕上げる。
大鬼の価格は税抜きで1・8リットルが3400円、720ミリリットルは1700円。16日から大江町内の6店舗で売り出し、年明け以降は旧市内などでも販売する。
大槻会長(67)は「今年は獣害にあわずに良い酒米がとれました。市のふるさと納税で大鬼と毛原の棚田米がセットで返礼品となっていて、人気があると聞きます。今後の酒米作りにも弾みがつきそうです」と喜んでいる。
写真=丁寧にラベルを刷る会員たち(1日夜)
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