子孫繁栄や五穀豊穣、無病息災などを願う「亥の子」の行事がこのほど、京都府福知山市の高畑地区と半田地区で行われた。古くから陰暦10月初めの「亥の日」に伝えられてきた収穫祭で、少子高齢化が進む中でも、住民らの願いを込めた催しとして続けられ、地域の活性化にも一役買っている。
■わらを束ねた「杵」持ち家々を訪問 高畑地区■
高畑地区では子ども会(塩見昌也会長)が主催して行った。老人会(外賀喜代彦会長)が協力して作ったわらを束ねた杵を手に、子どもたちが各戸を回り、地域の人たちが元気に過ごせるよう願った。
同地区では、昔は子どもが30人近くいた時期もあるが、今は小学生2人と減少している。そんな中で、他の地域へ嫁いだ人の子どもや孫らが戻って来て、伝統行事の灯を消さないように取り組んでいる。
今年は10人余りの子が参加し、「亥の子の餅つき祝いましょう」「男の子ができますように 女の子ができますように」などと元気に唱えながら、玄関前で杵を地面にたたきつけ、約40世帯を訪ねて回った。
■子どもと大人が2グループで 半田地区■
半田地区でも子ども会(成田泰之会長)の子どもと大人26人が参加し、地区内を回った。
小雨が降るなか、午後1時30分ごろから2グループに分かれ、2時間ほどかけて練り歩き、子どもたちがわらの束を各家の前でたたきつけ、元気な声を響かせた。
写真上=老人会の人らの協力で杵を準備した(高畑で)
写真下=小雨の中で、各戸を回る子どもたち(半田で)
[PR]
株式会社両丹日日新聞社 〒620-0055 京都府福知山市篠尾新町1-99 TEL0773-22-2688 FAX0773-22-3232
著作権
このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。