晩秋の丹波路を全国各地のランナーが駆ける第26回福知山マラソン（福知山市など主催）が23日、京都府福知山市猪崎の三段池公園を発着点に開かれた。気温が低く、冷たい雨が降る中、フルマラソンには1万人がエントリーし、うち9071人が出場。沿道の温かい声援を受け力走し、8261人が完走した。

　三段池公園をスタートし、由良川に架かる音無瀬橋を渡り、市街地を抜けたあと、新音無瀬橋を渡って右岸沿いの府道を走り、大江町二箇下を折り返す日本陸連と国際陸連公認のコース（42・195キロ）。午前10時30分にスタートした。

　スタート時の気温は9度で曇り。その後は雨が降り出し、時折強い風が吹く、あいにくの天候となった。全国各地から集まったランナーの中には、シャツの上からビニール製のかっぱを着て臨む人も多く、寒さに震えながらゴールをめざした。

　フルマラソンの登録の部男子は川内鴻輝選手（24）埼玉県久喜市＝モンテローザ＝が2時間27分22秒で優勝。同女子は床呂沙紀選手（22）大阪府枚方市＝関西外大＝が2時間50分24秒で1位になった。

　視覚障害の部男子は塩川昭彦選手（55）長野県小諸市＝ＮＢＭＡ＝が3時間1分11秒で、女子は井内菜津美選手（27）宇治市＝パートナーズ＝が3時間42分07秒でそれぞれ優勝した。

　福知山市内の男子1位は出口光さん（34）大宮クラブ・2時間43分32秒、2位は新発田秀明さん（41）三段池ＲＣ・2時間52分42秒、3位は谷口朋之さん（36）疾走奉行・2時間58分13秒。女子の市内1位は西田理絵さん（45）福知山ＪＣ・3時間27分41秒、2位は曽根千鶴さん（56）三段池ＲＣ・3時間29分49秒、3位は山根恵美さん（53）福知山ＪＣ・3時間31分31秒だった。

　完走したランナーの最高齢者は、男子が広島県尾道市の前原清春さん（83）で、記録は5時間41分37秒。女子は兵庫県猪名川町の松岡章江さん（76）で、5時間8分41秒の記録だった。

　コース沿いには多くの人たちが詰め掛け、手を振って応援。ゴール近くでは、「おかえりなさい」「あともう少し」などと温かい声援が送られ、ランナーを勇気づけた。


写真＝三段池公園をスタートするランナーたち