JR西日本の福知山線・宝塚駅−山陰線・城崎温泉間が電化開業し、ちょうど30周年となる1日、福知山駅で、兵庫県神戸市の夫婦が一日駅長に就いた。JR社員の制服を身につけ、きりっとした表情で出発合図や構内放送など駅長業務に励んだ。
1986年11月の電化開業により、福知山に初めて電車が走り始めた。これを記念して、福知山支社が一日駅長を一般から募集。鉄道ファンの瀧野一男さん(58)が「自分たちの結婚30周年と重なるので、家内にサプライズをしよう」と応募し、妻の真理子さん(55)とともに選ばれた。
早朝の列車で福知山駅に到着した瀧野さん夫婦は、福知山支社で制服に着替えたあと福知山駅へ。コンコースで石岶雅之駅長から任命状を受け取り、「一日駅長」と記したタスキを掛けた。
このあとプラットホームで、福知山駅を午前9時49分に出発し、新大阪に向かう「こうのとり10号」に右手を高く掲げて出発合図を送ると、列車が滑るように動き出した。
ホームに着く他の列車や改札口で、鉄道利用者の出迎えや構内放送の体験もした。
一男さんは「JRさんの企画のおかげで、とてもいい思い出をつくることができました。これからも夫婦仲むつまじく暮らしていきたい」と話し、真理子さんは「主人が応募していることを全然知らなかったので、一日駅長の話にはびっくりしました。うれしいです」と笑顔を見せた。
写真=福知山駅のホームで出発合図をする瀧野さん夫妻
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