再生可能エネルギー事業に取り組む三恵観光(本社・福知山市東堀、杉本潤明社長)が、植物性のパーム油を燃料にしたバイオマス発電事業に乗り出す。京都府福知山市内で施設を建設し、来年7月の稼働をめざす。
建設予定地はまだ非公表だが、日本バイオディーゼル機器(千葉県柏市)の技術支援を得て、発電機室、燃料棟など延べ床面積約800平方メートルのプレハブ型の施設を建てる。11月着工の予定。総事業費は約5億円。
施設規模は小型ながら、天候や日照条件に影響を受けない24時間稼働で安定した発電ができるという。出力1760キロワットで、年間発電量は一般家庭約2600世帯分相当を見込む。再生可能エネルギーの固定価格買取制度で関西電力が全量を買い取る。
燃料のパーム油は食料用でないものを使い、マレーシアやインドネシアの東南アジアでの供給ルートを確保した。
パーム油など植物由来の燃料も、燃やすと二酸化炭素は発生するが、植物が成長時に吸収することと合わせると大気中の二酸化炭素の増減はなくなるとする「カーボン・ニュートラル」の視点から、地球温暖化防止にもつながると期待する。
写真=市内に建設するバイオマス発電施設のイメージパース。小規模ながら高い発電量と環境負荷低減の両面に期待する
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