京都府福知山市南岡町の南陵中学校(片山哲朗校長、517人)が創立70周年を迎え、記念講演会(同窓会主催)が同校で6日に開かれた。講師は東京オリンピック・パラリンピック招致のプレゼンターを務めたパラリンピアンの谷真海さん(34)=旧姓・佐藤=。生徒や保護者ら約640人に「自分を信じて限界のふたを外そう」と、夢をあきらめない気持ちの大切さを伝えた。
■南陵中学校70周年記念■
谷さん=宮城県気仙沼市出身=は「夢を跳ぶ」をテーマに講演。19歳で右足に骨のがんを発症した時は「まさか自分が」という気持ちだったと振り返り、「闘病中は家族や仲間の支えがあり、苦しい抗がん剤治療も耐えられた」と話した。
幼いころから水泳などのスポーツに励んできた谷さんは、勉強もスポーツも「やった分だけ自分に返ってくる」とし、走り幅跳びでアテネパラリンピックから3大会連続で出場し、13年に目標の5メートルを跳べたことなどを挙げ、目標に向かってコツコツと努力を続けることの大切さを伝えた。
パラリンピックについて「出場している選手はみんな表情がいきいきとして輝いている」と紹介し、大会を通して「自分に無いものよりも自分が持っているものを大切にすることを学んだ」と伝えた。
谷さんは、今年からトライアスロンに転向し、東京パラリンピック大会に向けてトレーニングをしていると話し、「みんなはまだ若く可能性にあふれています。自分を信じて、目標に向かって限界のふたをはずしましょう」とメッセージを伝えた。
写真=講演する谷さん
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