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両丹日日新聞2016年9月17日のニュース

福知山産のヒノキ使った特急 丹鉄3編成目「丹後の海」

「丹後の海」と水戸岡鋭治氏 京都丹後鉄道を運営するウイラー・トレインズ(小高直弘社長)は、リニューアル特急車両「丹後の海」の3編成目の運行を19日から始める。今までと同じ藍色メタリックの外観だが、車内の一部に京都府福知山産の木材ブランド「丹州材」のヒノキを使い、明るく優しい雰囲気に仕上げている。

 「丹後の海」は、特急列車「タンゴ・ディスカバリー」を改造し、昨年秋に初導入した。「ななつ星in九州」などを手がけた工業デザイナー、水戸岡鋭治氏が設計・デザイン。丹後の海を連想させる車両に金色のシンボルマーク、ロゴ、ラインを配した高級感のあるものに生まれ変わり、現在は2編成が丹鉄路線とJR山陰線を走り、人気を集めている。

 3編成目も、自由席車両と指定席車両の2両からなる。今までのコンセプトを踏襲し、車内に木材をふんだんに使ってくつろぎの空間を演出。自由席側のパブリックスペースのカウンターなど車両内の家具には、丹州材を使った。

 天井部分には2編成目に続き、京の伝統技術で本金箔を施した楕円のお椀状の飾りを配置。座席には、1、2編成目と同じく、丹後ちりめんのヘッドカバーをかけた。改修費は約8千万円。

 初日は、JR線の特急と接続し、福知山駅と丹後を結ぶ「たんごリレー号」などで使う。21日以降は、山陰線を特急「はしだて」「まいづる」として走り、京都駅に乗り入れる予定。12月以降に4編成目が登場する見込みだという。


写真=「丹後の海」と設計・デザインした水戸岡鋭治氏

    

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