7日は二十四節気の一つの「白露」。大気が冷えてきて、この時期から草木に露が着き始め、秋の気配が深まるとされる。京都府福知山市の朝の最低気温は24・3度(午前5時49分)で平年より4・1度高く、まだ暑さが残る。市内のクリ園では、イガが割れて、中からふっくらと育った実が顔をのぞかせている。
三和町梅原の男性(63)が栽培するクリ園では計約80本が植わっていて、今年は今月1日ごろからイガがはじけて、収穫の時期を迎えている。
男性によると、今年は実が大きく、収穫時期は今月中ごろから10月中ごろまでが最盛期になるという。
■今年の夏、猛暑日12日■
暑かった夏が過ぎ、次第に秋めいてきた。福知山の今夏の天候を、上荒河の観測地のデータをもとに振り返ってみた。
7月と8月の天気は、62日間のうち最高気温が30度を下回ったのは、わずか9日間で、30度以上の真夏日は昨年と比べて7日多い計53日あった。うち35度以上の猛暑日も計12日あり、暑い日が続く厳しい夏だった。
2カ月間の最高気温は8月7日で、昨年より0・4度低い37・4度だった。平均気温は7月が26・5度、8月が27度でどちらも昨年より0・4度高くなった。夜間の最低気温が25度以上の熱帯夜は、昨年同様、計2日あった。
7月27日から8月14日までの19日間はほぼ雨が降らず、猛暑が続いた。降水量は前年同期より40ミリ多い438ミリだった。
■熱中症搬送は21人増加■
市消防本部によると、管内の熱中症の救急搬送者は5月18日から9月6日までの間に64人となり、前年同期より21人増えた。月別では5月4人、6月8人、7月28人、8月23人。9月も6日に1人あった。
症状別のうち、入院が必要でない軽症は60人、入院が必要な中等症は4人に上り、搬送者数の約半数の34人は65歳以上の高齢者だった。
9月に入っても暑い日が続いており、油断せずに熱中症対策を心がけてほしいと注意を呼びかけている。
写真=イガの中に大きな実が出来ている(7日午前9時15分ごろ)
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