夏が終わりに近づき、福知山市夜久野町と三和町では特産のブドウの収穫が行われており、味覚の秋の訪れを告げている。夏の日差しをいっぱい受けて育った実が、店頭に並ぶ。
福知山市夜久野高原の夜久ぶどう園では、マスカットベリーAの収穫が最盛期を迎えた。厳しい残暑の中、主婦らが大きな房を丁寧に摘み取り、箱詰め作業に追われている。
夜久野高原は、昼夜の寒暖差が大きく、黒土がブドウ栽培に適しているといわれる。ぶどう園は夜久国光さん(85)が半世紀前に開墾した。2カ所で計1ヘクタールの広さがある。
今年は天候に恵まれ、順調に育ち、例年より数日早い12日から収穫を始めた。家族を中心に、手伝いを頼んだ地元の主婦らも早朝から園内に入り、大きな房を丁寧にはさみで切り取り、昼間は近くの作業場で不ぞろいな粒を取り除き、袋詰めをしている。
夜久さんは「今年は日差しが強く、適度な雨も降り、例年以上に粒が大きく、甘いと思います。糖度は20度ほどあります」と話していた。
お盆の時期には市内の大型スーパーに出荷したが、今は作業場で直売している。市街地から車で行く場合、国道9号沿いのドライブインやくのの手前を右折して直進し、突き当たりのロータリーを左折してしばらく走った道路沿い左側にある。
■やくの高原市にも6人のブドウ並ぶ■
夜久野高原の道の駅・農匠の郷内にあるやくの高原市では、生産農家6人のブドウが販売されている。
現在は、マスカットベリーAが中心だが、ピオーネも届き始めており、今後、粒が大きい藤稔などの品種が出てくる。
10月中旬まで販売予定。
写真=たわわに実った房
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