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両丹日日新聞2016年8月20日のニュース

盲導犬とユーザーへの理解深める  堀会館で講座

盲導犬のPR犬ウイール君 目の不自由な人や盲導犬について学ぶ講座が19日、福知山市堀口の人権ふれあいセンター堀会館で開かれた。公益財団法人関西盲導犬協会(亀岡市)の啓発活動担当、中谷久美子さんが講師を務め、盲導犬PR犬のウイール君も登場。受講した約30人が、盲導犬とともに歩くユーザーに出会った際の対応などを教わった。

  盲導犬ユーザーについては、15日に東京都内の駅で、盲導犬を連れた男性が線路に転落し、電車と接触して亡くなる事故が起きた。視覚障害者への安全対策の必要性などが、メディアで取り上げられている。

 この事故について、中谷さんは「駅では盲導犬が線路側を歩くのが普通ですが、この時は男性が線路側を歩いていたそうです。もしかしたら男性は、自分がホーム側を歩いていて線路が盲導犬側にあると勘違いし、駅員の『お下がりください』という誘導で、誤って線路側に寄ってしまい、転落したのでは」と推測。

 「誰かが声をかけ、『右に寄って』など具体的に指示してくれていたらと、残念な気持ちになりました」と語り、「盲導犬は基本的に、危険を感じたらユーザーを制止してくれますが、完璧ではありません。またユーザーも盲導犬が止めてくれているのを、分からないときがあります。だから周りの人の助けが必要なんです」と伝えた。

 このほか、目の不自由な人には率先して声をかけることの大切さ、道案内では具体的な説明が喜ばれることなどを説明。このあと盲導犬の一生の紹介や誘導の実演もあり、受講者らは時折深くうなずきながら、熱心に学んでいた。

 この講座は、同会館、大正地区公民館、大正文化センターの共催。盲導犬の役割などを知り、「共に幸せを生きる共生社会」について考えるきっかけにと、人権いきいき講座のひとつとして開いた。


写真=盲導犬のPR犬ウイール君による誘導実演もあった

    

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