福知山市夜久野町大岶の田に「田んぼアート」の巨大な絵がくっきりと浮かび上がっている。地震被災地の熊本を応援しようと、ご当地キャラ・くまモンをイメージしたデザインにしており、「とてもかわいい」と訪れた人たちの人気を集めている。
この田んぼアートは、同地区を中心とした登山愛好者で組織する居母山クラブが取り組んだ。飯尾恒洋会長所有の約9アールの田をキャンバスに見立て、農村と都市の交流と地域活性化を狙いに10年前から続けている。今では秋の風物詩として定着し、毎年デザインがかわるため、心待ちにしている人が多い。
今年は6月上旬に、一般の人たちにも参加を呼びかけて苗を植えた。下絵を縁取ったロープを目印に、5種類の古代米などを配し、赤、紫、緑などの色分けをした。
田のあぜには「ガンバレ熊本」と記した看板を設置。さらに、上夜久野保育園児が「稲が鳥害に遭わないように」と願いを込めて作った案山子4体を立てている。
近くの高台にある公民館前が絶好の展望場所。飯尾会長は「クマの絵を縁取った紫米が一足早く育ち、今は絵がはっきり見えます。今後、稲穂が伸びると色を塗ったようにカラフルになると思います。一日も早く熊本が復興することを願っています」と話す。
見ごろは9月中旬まで。10月2日に一般の参加も募って稲刈りを予定している。
写真=田に浮かび上がったくまモンをイメージした絵
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