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両丹日日新聞2016年8月19日のニュース

忙しい農家を手助け 広がる京都府のボランティア制度

収穫を手伝う宮腰さん 農業に興味がある人や農家を手助けしたい人をボランティア登録し、農作業の人手が必要な農家とマッチングする京都府の「援農隊」の活動が広まっている。18日には男性隊員が福知山市夜久野町平野で、旬の枝豆・京夏ずきんの収穫を手伝った。

 農業は、作物ごとの農繁期に労働力が一時的に高まることが多く、高齢化や過疎化も相まって必要な人材確保が難しい。

 支援策となる援農隊活動は2015年度に始まり、現在は10代〜70代の約60人が登録している。援助を希望する農家の申し出を受けて府が仲介し、隊員が農地に出向き、農作業や保全管理などに汗を流す。

 夜久野へは京夏ずきん栽培農家の衣川重人さん(61)のもとに、援農隊の宮腰信人さん(61)=宇治市=が駆けつけた。

 宮腰さんは、衣川さんやパートの女性らと協力しあって、出荷のために「秀」「優」「良」の3つに選別された豆を洗って、「ござ」の上で乾燥させる作業などを担当した。

 宮腰さんは農産物を扱う小売業の会社に勤めている。「どのような作業を経て育った野菜が消費者の手に届くのかということを、少し体験することができました。農業は大変な仕事だと思いますが、農産物は生き物で、触れる楽しさを実感できました」と話していた。

 衣川さんは「忙しい時期なのでありがたい」と喜び、宮腰さんに京夏ずきんの今年の出来具合、栽培時の注意点などについても説明して交流した。

 今年度の援農隊の活動は府内で40回程度を予定しているという。


写真=京夏ずきんの収穫を手伝う宮腰さん

    

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