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両丹日日新聞2016年8月 6日のニュース

ヒロシマの空へ届け 福知山から平和の鐘の音

平和を願って鐘を突く 広島原爆の日の6日、京都府福知山市内の寺院や教会で、投下時刻の午前8時15分に合わせ、平和の鐘が響いた。原爆投下から71年。市民が核兵器廃絶と平和への願いを込めて鐘を突いた。

 福知山平和委員会と原水爆禁止福知山協議会(福知山原水協)が、広島原爆の日と長崎原爆の日(8月9日)に合わせ、市内の寺院や教会に「平和の鐘を全福知山の隅々で鳴らそう」と呼びかけて実施している。今年は22の寺院・教会が参加した。

 池田の高野山真言宗・来迎院(朝倉泰寛住職)では、子どもから大人まで地元の10人が集まり、投下時刻になると順番に鐘を突いて手を合わせ、被爆して亡くなった人の冥福を祈った。

 福知山原水協の代表を務める朝倉義寛前住職(78)は、寺院の鐘が1942年(昭和17年)11月、突き納めや戦勝祈願をしたあと、六人部地域の他の寺院の鐘とともに供出されたこと、戦後の48年5月に新たな鐘がつり下げられたことを説明し、子どもたちに平和の大切さを教えていた。

 三俣から参拝した主婦、今川嘉代子さん(72)は戦時中の生まれ。「こちらが武器を持てば相手も武器をもち戦争に発展します。日本や世界が平和であり続けてほしいと願って鐘を突きました」と話していた。

 長崎原爆の9日にも寺院と教会で突くことにしている。


写真=平和を願って鐘を突く子どもたち(6日午前8時15分ごろ、来迎館院で)

    

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