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両丹日日新聞2016年7月30日のニュース

海眼寺のポケモン対応 ネットで大きな話題に

急速充電器を置いた境内 スマホゲームの「ポケモンGO」が日本国内で遊べるようになって1週間が過ぎた。人気が過熱し、各地で様々な話題が巻き起こっている中、京都府福知山市の寺院がネットの世界で大きな注目を集めている。

 寺町の海眼寺で、国内配信が始まった22日、境内にジムがが設定されいることに住職の芝原三裕さん(36)が気づいた。全国では禁止・自粛を求める寺社もあることから「海眼寺では自由にどうぞ」とブログで呼びかけ、ツイートしたところ、たちまち拡散されていった。

 当初はゲームをする人のためにWi-Fiの開放を告知(現在は取りやめ)。今はバッテリーの消費が激しいことから急速充電器を置いて、自由に使えるようにしている。3年前の水害の際に避難してきた人がいることを教訓に「現代社会ではスマホは必需品。災害時にだれでも利用できるように」と、ホームセンターなどで購入した道具を住職が組み合わせて作り、備えていたものが役だった。

 こうした対応がネットニュースで取り上げられたりして、全国からの問い合わせが連日殺到している状態だが、境内に、いまのところ混乱は無い。「ずっと見ているわけではありませんが、これまで遠方からは、京都市内からバイクを飛ばしてきた男性が1人いるぐらいでしょうか。なんせ地方ですから、都会のように、人が押し寄せたりはしません」と芝原住職は話す。

 禁止する施設、寺社がある中での門戸開放についてを、よく質問されるが、「神社、寺院ごとに事情が違いますから何とも言えません。実際、禁止された寺社のご苦労は分かりますからねえ。一方で海眼寺は日ごろから地元の子どもたちが遊んだり、自由に通り抜けしていますから」と、笑顔の対応。

 また、開放しているのは屋外だけで、本堂などの建物内部は公開しておらず「宗教施設としての聖域性は守られている」と説明。「節度とマナーを守っていただくというのは、大前提ですが、これを機に、仏教への親しみを増してもらえれば」と期待している。


写真=4台同時に充電できる急速充電器を置いた境内

    

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