平安時代に源頼光らが大江山の鬼退治に向かう途上で書写したと伝わる大般若経の巻物約600巻が残る福知山市天座地区で24日、巻物に風を通す虫干しが行われた。
頼光一行は大江山へ向かう途上、天座一区にある熊野権現に戦勝を祈願し、大般若経を写経して地区の大歳神社へ奉納したとされる。市の指定文化財になっている。
虫干し作業は、管理する天座一区と同二区が毎年土用に行い、最近はこれに近い休日に取り組んでいる。今年は、一区の牧五十治自治会長や二区の安達昌彦自治会長、各組の正副組長ら12人が行った。
10巻ずつ収めた箱10個が入る大きな木箱6個を一区の普光禅寺(中島利生住職)の本堂まで運び、小さい箱のまま並べ、約2時間乾燥させた。市民も見学に訪れ、平安時代のものとされる巻物を熱心に見ていた。
写真=本堂で虫干しされる大般若経
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