福知山市は15日、PHP研究所の主席研究員、熊谷哲氏(46)を特別参与(非常勤特別職)に委嘱した。熊谷氏は、週1回ほど来庁し、行財政改革全般の進め方などについて、大橋一夫市長らに助言する。市が特別参与を設置するのは初めて。
熊谷氏は、岩手県大船渡市生まれ。1996年に慶應義塾大学総合政策学部を卒業し、京都府議会議員を99年から3期11年半務め、2010年には内閣府行政刷新会議事務局次長に就任。事業仕分けコーディネーターなどを務め、内閣府規制・制度改革担当事務局長も歴任した。
13年にPHP研究所に入社。現在は公共コンサルティング事業部長として、静岡県の行財政改革アドバイザーなど、各地の行革や総合戦略策定に携わっている。
大橋市長は、市民に分かりやすい行財政改革、全事業の棚卸しなどを公約に掲げており、これらを実行するにあたり、熊谷氏に特別参与への就任を要請した。大橋市長とは府議会議員時代の知人でもあり、熊谷氏は「行革の実現に貢献できるよう頑張りたい」と了承したという。
市長は「豊富な知識や経験を生かし、4年がかりで実施する全事業の棚卸し、予算編成過程の見える化など、行革全般を進めるうえで、しっかりとアドバイスをいただきたい」と期待している。
熊谷氏の委嘱期間は、15日から17年3月31日までだが、行革の進み具合など状況によっては、再任する可能性もあるという。
写真=福知山市の特別参与に就任した熊谷氏
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