森の黒いダイヤと呼ばれるオオクワガタの飼育と販売をしている京都府福知山市日吉ケ丘の生活介護事業所しんあい(須原龍児センター長)で、飼育瓶から成虫を商品ケースに移す「割り出し」が12日にあった。施設として過去最大の74ミリの大型がみられ、雄、雌合わせて約200匹の販売を始めた。
しんあいは社会福祉法人みつみ福祉会が運営し、前身の信愛育成苑時代に障害者の自立・職業訓練の一環として、職員の指導のもと施設利用者がオオクワガタの繁殖に取り組んだ。飼育方法を確立した1999年から事業所のPRと利用者の工賃にと販売している。
施設利用者と職員の8人が、独自に配合した栄養分を付けて発酵させたおがくずを入れた飼育瓶から成虫を商品ケースに移し、大きさを計測した。今年は例年より全体に大きく成長しており、70ミリ級の大型が続々と現れた。
飼育を担当する職員の秋山祐樹さんは「毎年平均60ミリくらいですが、今年は過去最大が出たように、よく成長しています。天候と、これまでに培ったノウハウによる栄養分の配合が良かったからだと思います」と笑顔を見せた。
施設内の昆虫ショップと、インターネットの「オオクワオンライン」で販売する。問い合わせは昆虫ショップ、電話0773(22)8694へ。
写真=過去最大の74ミリのオオクワガタ(目盛りはマイナス10ミリ)
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