陸上自衛隊福知山駐屯地第7普通科連隊(飯島達也連隊長)はこのほど、由良川音無瀬橋周辺で災害対応訓練をした。地元の福知山市、京都府府など関係機関との総合防災訓練ではなく、自衛隊単独での現地訓練は初の試み。ゴムボート操作、溺れている人の救助、土のう設置を隊員320人が各中隊単位で行い、対応力の底上げを図った。
福知山を襲った一昨年の8月豪雨災害で、隊員たちは救助活動を経験したが、災害時はさまざまな状況が想定される。いざというときの備えを日ごろからしておくべきだとして、訓練を計画した。
救助の際に使うゴムボートは、管理する本部管理中隊施設作業小隊以外の隊員が使うことはほとんどなく、オールの使い方から始めた。
最初は流れが緩い藪裏の川岸で練習してから、川の中央へと進み、操作技術を磨いた。
小隊長の岩中一樹二尉(33)は「初めてゴムボートに乗った隊員もいて、戸惑いが見られる場面もありました。すぐに慣れましたが、もし本当に必要となった時には、その猶予すらないかもしれません。体験しているか、していないかでは全然違います」と、訓練の成果を話した。
写真=救助で使うゴムボートの操作訓練をする隊員たち
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