黄金伝説が残る京都府福知山市報恩寺地区内の山中で3日、ふるさと探訪が開かれ、参加者が好奇心を刺激された。地域活性化グループ・笹の雫の会(栗林拓爾会長)が、伝説を後世につなごうと、実施した。
伝説は「葛尾にあるお寺のイチョウの木の下に百尋(ひろ)の金の鎖が埋まっている」というもの。葛尾は地名で、かつては福性寺があり、大きなイチョウの木がそびえていたという。現福性寺は1927年(昭和2年)に報恩寺地区の別の場所へ移転しているが、建物は1773年(安永2年)の再建時のものだという。
ふるさと探訪では現住職の桐村正昭さんが、寺の跡地で講話。20人の参加者を前に、かつては境内に僧堂や浴堂など七堂伽藍が配置され、平安時代の内乱で焼き打ちに遭うほどの勢力を持っていたと推測されることを説明した。
さらに「安永2年」の銘が入った仏具を紹介し、「ひょっとしたら百尋の金の鎖の一部が使われているのかもしれません」と冗談めかしたが、伝説に期待を膨らませる参加者もいた。
写真=黄金伝説が残る山中で桐村さん(右)の話を聞いた
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