福知山市議会6月定例会が30日に開会し、就任後初めて議場に立った大橋一夫市長が所信表明。議員のほか、訪れた多数の傍聴者を前に、進むべき道しるべとして、「行財政基盤の安定」「医療、介護、福祉、子育て、教育などの充実」「観光振興」の3点を挙げ、今後の方向性を示した。
行財政基盤の安定では、財政運営状況の透明化、全事業を総点検するための“棚卸し”の実施などを挙げ、「新たな大規模プロジェクトは、財政に与える影響の大きさを考慮し、意見に耳を傾けながら慎重に進めたい」とした。
また医療、介護・福祉の充実として、市民病院と地域包括ケアとの連携▽介護者負担軽減への工夫ある取り組みの推進▽障害のある人に関するコミュニケーション条例の制定検討−などを掲げた。
観光振興の面では、観光客100万人を目指し、観光地域づくりセンター(仮称)を設立し、「地域の観光資源の掘り起こしや小中学校、高校、大学の合宿の機会をとらえた新たな観光メニューの開発などを行い、観光による地域づくりを進めたい」と語った。
大橋市長は「市を取り巻く環境は厳しい」としながらも、「福知山には素晴らしい地域資源、また人材がおられる。新しい時代のまちづくりに向け、ともに力を合わせ、歩みを進めていきましょう」と結んだ。
写真=所信表明する大橋市長(30日午前10時15分ごろ)
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