福知山市農村女性協議会は、これまで培ってきた技や知恵、経験をまとめた郷土料理集「丹波ふくちやま お母ちゃんの味」をこのほど発行した。若い世代の人たちにも自分たちが受け継いできたことを継承できればと思いを込めている。
協議会は発足から18年ほどになり、福知山の伝統食などを見直し、伝えていこうと活動してきた。農産物の栽培や加工、朝市などをしている女性たちで組織し、地産地消の推進、地域活性化などを目指している。
郷土料理集はA4判で130ページあり、カラー刷り。京都府の補助を受けて1500冊作った。地元の季節の食材を取り入れたおすすめメニューを載せており、ごはん、おかず、汁物、漬物、甘味物、料理の基本の項目に分けている。
レシピは、万願寺とうがらし、ナス、おからなどを使った約170品を紹介している。また、料理の基本では、野菜の切り方や保存の仕方、みそづくりの方法などを収めている。
25日に市民交流プラザで発刊記念のパーティーを開き、関係者たちが完成を喜び合った。会員の女性らが朝から腕によりをかけた料理を準備。地元で取れた野菜たっぷりのサラダ、料理集でも紹介しているバラの花絵入り巻きずし、いなりずし、米粉シフォンケーキなど45食分を用意し、行政やJAなどの関係者約40人に振る舞った。
協議会の足立悦子会長(72)は「会員や関係者のみなさまのおかげで、思いを込めた料理集ができました。お母さんたちに体に良い旬のおいしいものをお子さんに作ってもらって、伝統をつないでいってほしいです」と話す。
料理集は公共施設に届けるほか、1200円で販売している。
写真=発刊記念パーティーで手料理と本を手に笑顔を見せる協議会役員たち
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