がんを克服した男性らから話を聞き、予防の大切さなどを知る「生命のがん教育」の授業が、福知山市大江町河守中央、美河小学校(森川智美校長、127人)で22日に行われた。
生命のがん教育は京都府の事業で、医師やがん患者だった人たちから話を聞いて、命の大切さ、がんの早期発見の重要性などについて児童らに理解を深めてもらうのが目的。府内の小中学、高校で実施している。
美河小では6年生20人を対象に実施。最初に、福知山市民病院の川上定男・副診療部長が、がんについて講話。身近な病気であり、検査を受けて早期発見・治療をすることが大切だと話した。
このあと府のがん教育推進メッセンジャー、井上文雄さん(65)=木津川市=が、自身が胃がんになった経験を話した。井上さんは健診で異常が見つかり、精密検査でがんと分かったあと、手術を受けて病を克服した。
手術後立って歩けるようになった時、「生きている喜びを感じました」。「人は死んだら絶対に生き返ることはできない。命を大切に、人に喜んでもらえるような生き方をしてほしい」と児童らに呼びかけた。
6年の今西花音さんは「改めてがんが怖い病気ということが分かりました。健診は大事なので大きくなったらきちんと受けたい」と話していた。
写真=児童たちにメッセージを送る井上さん
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