京都府福知山市南岡町、南陵中学校(片山哲朗校長)の2年生190人が、市内の54事業所でこのほど職場体験学習をした。働くことの喜びと苦労を知り、将来の仕事や進路について考える機会として毎年取り組んでいる。
東羽合の福知山消防署を訪れた男子生徒5人は、体験学習の概要説明を受けたあと、活動服を着て高さ8メートルの所に張った長さ7メートルのロープを渡る訓練を体験した。
署員に「左足は力を抜いてロープにかけた右足を中心にバランスをとるように」と教わり、命綱を付けて「カラビナ(金具)よし、安全環よし、準備よし」と元気良く声を出して確認したあと渡り始めた。
初めは怖がりながら「イチ、ニ、イチ、ニ」と掛け声を出して少しずつ進んでいたが、慣れてくると笑顔が出る場面もあり、全員無事渡り切った。
的場玲大君は「手が疲れて進みにくかったです」と話し、「消防の業務を学んで、命の大切さ、仕事の大変さを学びたい」と体験学習に意欲を見せていた。
2日間で、心肺蘇生法を学ぶ普通救命講習を受けたり、放水するホースを補助を受けながら持ったり、梯子車に搭乗したりした。
ほかの生徒は、保育園などの教育機関や福祉施設、販売サービス業などを体験し、今後、学んだことを発表し、仕事への理解を深める。
写真=ロープ渡過の訓練を受ける生徒
[PR]
株式会社両丹日日新聞社 〒620-0055 京都府福知山市篠尾新町1-99 TEL0773-22-2688 FAX0773-22-3232
著作権
このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。