京都府福知山市三和町菟原中、菟原小学校(奥田正雄校長)の3、4年生16人が、地元特産品のブドウの手入れ作業を体験している。13日にはツル同士が絡まないようにする巻きヅル切り、ブドウの粒を大きくするための2回目のジベレリン処理などをした。
総合的な学習の時間の一環で、毎年行っており、友渕大原野開発生産組合(高根利数組合長)が管理する約1ヘクタールのブドウ畑で、5月から取り組み始めた。
これまでは房ぞろえや、種をなくすための1回目のジベレリン処理を体験し、この日が4回目。児童らは、ジベレリン処理に使う溶液を作り、コップに注いだジベレリンの溶液にブドウを一房ずつ浸してゆく作業をした。
「溶液が房全体にしっかりとつかるように、上までコップに入れて」などと注意点を教わりながら取り組んだ。
果実の皮にブツブツの斑点ができないように、浸したあと房を優しく揺すり、溶液のしずくをきれいに落とす作業もした。児童らは「1回目のジベレリン処理の時よりもブドウが大きくなっていたのでびっくりした」「大きく育っていたから作業が難しかった」と話していた。
高根組合長(82)は「地域の特産品に関心を持ってもらい、良い三和ぶどうをたくさん作ってほしいです。三和ぶどうを日本一にできるように、将来この仕事に携わってくれる子が出てくればうれしい」と話していた。
今年のブドウはまずまずの出来という。今後、粒をそろえる作業と袋かけをして、8月末ごろに収穫する予定。
写真=ジベレリン処理を教わる児童ら
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