授乳や食事に不安を抱える乳幼児の保護者が多いことを受け、福知山市西小谷ケ丘の成美大学短期大学部は、離乳食に関する小冊子を作った。子どもを通じて、家族の食事も見直すきっかけになればと思いを込め、無料で配布している。
短大部では、市内の子育て世代の人らを対象に、公開講座「離乳食教室」を昨年計2回開講。初めての育児で食事に不安のある人、子どもの食物アレルギーに悩みのある人らの質問に答える時間も設け、「相談できて精神的に楽になった」などと好評だった。
小冊子は離乳食教室の資料をもとにまとめ、タイトルは「離乳食って何のため?」とした。2007年に厚労省が発表した授乳、離乳の支援ガイドに沿った内容で、短大部の野間智子准教授と藤田奈奈子助手が中心となり作成した。
大人用の食事を作るときに材料や調理途中のものを取り分けて作る「取り分け離乳食」、ご飯・パンと野菜などの食べ物を5本の指に例えた「食事バランスの『手』」などをまとめている。
A5判で21ページ。見やすいようにとカラーにし、写真も多く使っている。市の「元気出す地域活力支援事業」の助成を受けて1千部を作った。
野間准教授は「レシピなどもまとめていますので、活用してもらえたらうれしい」と話す。
小冊子は、短大部の事務所や市子育て支援課、市中央保健福祉センターに置いている。
写真=離乳食の小冊子を作成した野間准教授(右)と藤田助手
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