梅雨や台風の出水期を迎え、京都府と福知山市は6日、福知山市土師の由良川と土師川の合流地点近くの堤防(段畑樋門地点)で、排水ポンプ車の合同実動訓練をした。
福知山市は、2年前と3年前の水害で多くの浸水被害が出ており、非常時の初動連携への意識共有を図った。
ポンプ車は毎分30トンを処理でき、府と市が所有する計3台を、それぞれ収納している長田野町と和久市町から出動させ、ホースなどの機材を設置して、段畑樋門前で内水が増水しているとの想定で川に排水した。
府中丹西土木事務所の大滝裕一所長は「広範囲で排水ポンプ車が必要となるときには、配車計画など機関の枠を超えた連携が重要になる」と話していた。
■現地映像をタブレットで本庁へ送信■
府は、インターネット回線に接続したタブレットで撮影した現場の映像を、災害警戒本部を置く府本庁に送信する訓練もした。
これまで、現場からの情報伝達の手段は携帯電話の音声のみだったが、映像があることで遠隔地にいてもより実情を素早く把握でき、その後の迅速な対応につなげられるという。
排水ポンプ車の稼働状況、内水の水位などの情報を送信した。タブレット訓練に参加した府職員は「情報伝達方法が増えることは有用だが、排水ポンプ車の音でやり取りの声が聞きづらいところがあった。きょうは晴天だが実際は荒天も考えられるので、課題の整理が必要」と話した。
写真=府と市が合同で排水ポンプ車の実動訓練をした。府は現地情報をタブレットで撮影して府本庁へ送信
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