一昨年の8月豪雨災害を受けて、京都府が進める福知山市街地治水対策の皮切りとなる弘法川河川改修工事(和久市町地点)の安全祈願祭が、現地で請負業者の西田工業(西田泰晤社長)と三丹開発(塩見渉社長)が主催して執り行われた。
国、府、市が役割分担をして、昨年度からおおむね5年間で取り組む緊急対策の一環。8月豪雨規模での床上浸水被害をほぼ解消させることを目指す。福知山市を管轄する府中丹西土木事務所が、昨年度に測量設計などをしており、今年度から氾濫した弘法川と法川の改修などの工事に取りかかる。
弘法川の拡幅は約1・4キロ区間で計画。今回は、和久市町の弘法川橋から上流120メートル区間を両社で半分ずつ受け持ち、拡幅と掘削をして水の流れる面積を現行の約2倍にする。
工期は10月31日まで。工事費は計約1億3千万円。
安全祈願祭は1日に施工現場横の西田工業敷地内であり、請負2社の社員、府中丹西土木事務所の大滝裕一所長、周辺自治会長ら約20人が出席。野家の一宮神社の安井武典禰宜が斎主となり神事を執り行った。
8月豪雨で市街地の広範囲が浸水したことを振り返り、大滝所長が「いよいよ最初の工事着手になります。府職員も気持ちを引き締めていきたい」とあいさつ。主催者を代表して西田社長が「近隣のみなさんにはご迷惑をおかけしますが、地域の安全のために一日も早く品質の高い工事を進めたい」と意気込んだ。塩見社長も「水害はいつ起こるか分かりません。地元の方に安心してもらえるよう早期完了に向けて頑張りたい」と話した。
写真=拡幅工事をする弘法川で安全祈願祭が執り行われた
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