福知山市は、市都市計画審議会(尾上亮介会長)を開き、中六人部地区の地区計画案について審議した。この計画案は、土地利用の規制を緩和し、建物を建てやすくしようとするもので、出席した委員14人の全員賛成で承認された。
■中六人部の市街化調整区域■
市内は、1981年に区域区分が定められ、計画的な市街化を推進する「市街化区域」と、市街化を抑制して農業振興や自然環境を保全する「市街化調整区域」に区分されている。
周辺部の無秩序な開発の抑制などに効果がある一方、市街化調整区域については、厳しい立地の規制が邪魔をして、集落の活力減退や人口減少につながっている−という側面もある。
これらの課題に対応できるのが、地域の実情に応じた土地利用を誘導できる地区計画制度。市街化調整区域となっている中六人部地区では、地区計画の決定に向け、12年から自治連絡協議会を中心に、住民主体で案の作成を進めてきた。
完成した案では、野間仁田、下地、中地の3自治会の一部の約20・8ヘクタールを範囲とし、土地利用の方針として「周辺の田園風景と、調和のとれた良好な住宅地の形成」を掲げる。低層住宅や日常生活に必要な商業施設(コンビニやスーパー)などの立地を目指すという。
30日に開いた審議会では、都市計画課の垣谷秀尚課長が概要を説明。「規制緩和だけで、課題が解決できるわけではない。これをきっかけに、住民がまちづくりの担い手となり、活性化の取り組みを進めてもらうことが重要だ」と伝えた。
審議会での承認を受け、市では6月中旬にも地区計画の決定をする予定という。
写真=中六人部地区の地区計画案について審議した
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