近畿財務局京都財務事務所はこのほど、福知山市広小路通りの市商工会館で、地方の企業が抱える課題などを経営者から聞く意見交換会を開いた。

　財政、金融に関する施策を実施する財務局が、経営者から直接の声を聞くことで、今後の国の施策や地域経済活性化策に生かす狙い。意見交換会は、近畿財務局管内の各府県単位で開いており、京都財務事務所管内では初開催。

　財務局側からは、宮田誠・近畿財務局理財部長、北川真・京都財務事務所長ら7人、企業側からは福知山市内の飲食業、冠婚葬祭業など4社の経営者が出席した。このほか、福知山商工会議所、市商工会、市、地方企業支援に取り組む4金融機関の担当者も同席した。

　北川所長は「少子高齢化、社会変動も大きく、地域経済活性化は課題。地域のみなさまの生の声を聞いて生かしていきたい」とあいさつ。経営者からは「地域の高齢化が深刻で、20年、30年先の業績が不安」「将来の時代に合わせた新しい事業を検討していかなければならないが、その時に融資をスムーズに受けられるかが気になる」などの意見が出た。

　京都財務事務所は「出席者全員で課題意識を共有することができた」としている。


写真＝財務局と企業経営者らが出席した意見交換会