農薬製造業の米澤化学（本社・京都市南区、米澤泰一社長）が、京都府福知山市三和町みわ、長田野工業団地アネックス京都三和（京都北部中核工業団地）に進出することになり、現地で地鎮祭があった。福知山工場を建て、将来的にメイン工場にする構想を持っている。11月から操業開始予定。

　同社は1940年創業。野菜、果樹などの病害に効果がある殺菌剤「ヨネポン」をはじめ、殺虫剤、殺菌忌避剤、農薬原体などを手掛ける。福知山工場は3番目の工場となり、本社工場の一部製造工程の移転、新たな製造ライン、新製品製造にも取り組む。

　約8500平方メートルの敷地を取得し、鉄骨造り2階建て延べ床面積約750平方メートルの工場、約890平方メートルの事務所・倉庫など5棟を建てる。

■将来は福知山をメイン工場に■

　地鎮祭は20日。米澤化学の役員、施工業者の大和ハウス工業京都支社の関係者が出席し、大原神社の林秀俊宮司が斎主を務めた。

　米澤社長（47）は「今は本社も工場も住宅地の中にあり、広い場所を探していた。ゆくゆくは機能集約をして福知山をメイン工場にできればと考えています。福知山に根差し、雇用も含め地元に貢献できる企業になりたい」と力を込めた。

　アネックス京都三和への進出は米澤化学が8社目となる。


写真上＝福知山工場の完成イメージパース
写真下＝地鎮祭ですき入れをする米澤社長