モリアオガエルの寺として知られる京都府福知山市正明寺、臨済宗大興寺(有賀祖道住職)で21日、産卵が今年初めて確認された。昨年より5日遅い。本堂そばの池の樹上に乳白色の卵塊ができている。
同寺では戦前から、今の時期に裏山にすむモリアオガエルが池に現れ、卵塊をつくっている。有賀住職(55)は同寺の住職に就いた1988年から、カエルに興味を持ち保護活動をしている。
モリアオガエルは樹上にいる雄の鳴き声に誘われてやって来た雌が体液を出して、メレンゲ状の泡をつくり、その中に産卵する。
今年は第1号の卵塊を有賀住職が21日午前6時30分ごろ発見。ソフトボールくらいの大きさで、1週間ほどでオタマジャクシが誕生する。
産卵は6月末まで続く。有賀住職は「今年も産卵に来てくれてほっとしています。当寺は駅から3キロほどの地点で、街中に近い場所でモリアオガエルが生息しているところは大変貴重です。いつまでもこの環境を守っていかなければなりません」と話す。
■6月4日にコンサート■
6月4日午後2時からは、大興寺でモリアオコンサート2016が催される。歌謡ポップデュオ「トワ・エ・モワ」の白鳥英美子さんが出演する。
全席自由。チケットは前売り3500円。当日は500円増し。小学生以下は無料だが、保護者の同伴が必要。問い合わせは同寺、電話0773(22)4771へ。
写真=ソフトボールくらいの大きさの卵塊(21日午前9時15分ごろ)
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