福知山市石原の京都府立工業高校(田中邦明校長)に18日、台湾・台南市の国立曽文高級農工職業学校と国立善化高級中学の生徒16人が、教育旅行としてやってきた。日本の高校生と同じ年代。府立工は実習授業を公開するなどして、互いに交流を深めた。
曽文高級農工職業学校は、3年前から府立農芸高校(南丹市)と交流しており、「日本の農業だけでなく工業の学校も学びたい」と要望があったことから、京都府の要請に応えて府立工が受け入れた。
初めに歓迎セレモニーがあり、生産システム科の3年生26人が参加。田中校長が「創立54年、延べ1万3千人の卒業生を送り出し、多くはエンジニアとして活躍しています。実習をご覧いただいて、みなさんのお役に立てればうれしい」とあいさつ。
台湾の生徒代表は「交流を目的に来ました。日本の豊かな文化を学んで台湾に持って帰りたい」と話した。
各校の紹介やお土産交換のあと、交流タイムがあり、積極的に交流を図った。府立工の仲川綾音さん(17)は「日本語を話せる子もいて、ラインを交換したり、写真を一緒に撮ったりできました。良い経験になりました」と笑顔を見せていた。
このあと、台湾の生徒らは校内を回り、電気工事などの配線や金属加工、相撲ロボットなどの実習の様子を見学した。
高級農工職業学校の3年生、謝宜樺さん(17)は「日本の実習は、安全面もしっかりしていて勉強になりました。日本に留学したいです」と目を輝かせていた。
府では、次代を担う青少年の国際交流の促進と京都観光のリピーター確保を目的に、海外からの教育旅行に伴う学校交流の受け入れを推進している。
写真=府立工生の実習を見学する台湾の生徒たち
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