京都府が中丹3市域分の今年度当初農林水産関係公共工事を発表した。農業農村整備は団体営を含め15カ所で4億8900万円。うち防災減災が5カ所、1億5800万円となっている。また森林保全整備は14カ所で6億6600万円。漁港漁場整備と合わせて33カ所、12億7700万円で事業を進める。

　福知山市では室と森垣で復旧治山事業を始める。一昨年の8月豪雨で渓流内の山腹崩壊や渓岸浸食が発生し、下流に大量の土砂が流れ出た。今も不安定な土砂が堆積しているため早期復旧が必要になっている。

　室では来年度にまたがり総事業費9980万円で治山ダム2基を設ける。今年度はうち1基を建設。森垣でも来年度にまたがり総事業費9900万円で治山ダム3基を設ける。今年度は4500万円で1基を建設する。

　それぞれ府内産間伐材を積極的に使って社会的コスト（ライフサイクルコスト）縮減に努めるほか、木製残存型枠を使うことで渓流生態系や景観に配慮する。

　山野口では予防治山として、8月豪雨で山腹崩壊した場所で、今年度に6900万円を投じて治山ダム1基と山腹工3カ所を行う。

　大江町では基幹農道整備として大江南域道路の南山工区、尾藤工区の道路工事を1億2300万円で進める。来年度が完成年度となっている。