京都府福知山市厚中町の飲食店「純和風酒場 糀屋平兵衛」(衣川智貴さん経営)が、熊本地震で被災した酒蔵・株式会社美少年(熊本県菊池市、千堂敬一郎社長)の地酒を仕入れ、酒の売上金全額を被災者への義援金に充てる活動をしている。
糀屋は2年前の8月豪雨で前身の店「庵なす」が浸水し、一度閉店したが、多くの人の手助けで昨夏に再開した。熊本地震発生直後から「今度は自分たちの番だ」と、支援方法を考えていた。
衣川さんの古里・夜久野町と縁が深い漫画家・松本零士さんと美少年社とがコラボする純米吟醸酒「美少年 零」が1月に誕生。松本さんの代表作のひとつ「キャプテンハーロック」の絵がラベルに描かれて親しみを感じていた。そんな美少年社が、地震で今年出来た酒のほとんどが駄目になりながら、熊本の復興のためにと、無事だった酒の販売を早期に再開したことを知った。
糀屋で「美少年 零」を出して義援金活動につなげたいとの思いを伝えて美少年社が快諾。衣川さんは「出荷できる本数が少ない中で『そういうことならぜひに』と言ってもらえた」と話す。
グラス500円(税込み)で提供し、料金はその場で手づくりの募金箱に入れてもらう。募金箱には「熊本のみなさんの笑顔が戻るように」「西日本から全力で応援しています」など募金者が書いたメッセージカードを張っている。完売後に日本赤十字社を通して被災地に送る。
併せて、熊本産デコポンのノンアルコールカクテルもグラス500円(税込み)で提供して売り上げを募金箱に入れてもらっている。
写真=熊本から届いた「美少年 零」と手づくり募金箱を持つ衣川さん
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