あさご芸術の森美術館(淀井敏夫記念館、兵庫県朝来市多々良木)で、ゆかりの彫刻家・藤原吉志子さんの没後10年回顧展が14日から開かれる。
藤原さんは、朝来市出身の文化勲章を受章した淀井さんに励まされて造形創作に打ち込んだ具象彫刻家。「時代を見据えた視点や、作品を置く場を考えた景観形成への思いと相まって、見る者に何かしらの物語を想起させる」と高い評価を受け、全国に知られている。
あさご芸術の森美術館には、キリストの最後の晩餐の登場人物たちを動物に置き換えた「『最後の午餐』に集合した一同」を寄贈。玄関前に設置されて、作品の周囲で写真を撮る家族連れらの姿が多く見られる。
ワークショップも行っていて、07年に「藤原吉志子展」を企画し、準備中の06年に64歳で急逝した。没後、「9・11同時多発テロ事件」「コソボ紛争」「チェルノブイリ原発事故」などを題材にした120点が寄贈されている。
今回は前回展で紹介できなかった未公開作、遺族所蔵作を展観して業績を振り返る。
6月26日までで、時間は午前10時〜午後5時(6月以降6時)。水曜休館。大人500円、高校大学生300円、小中学生200円。電話079(670)4111。
写真=玄関前に設置されている「『最後の午餐』に集合した一同」
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