日本写真家協会に所属する鉄道写真家、高屋力さん＝福知山市三俣＝の「ありがとう！　福知山の381系（特急電車）」をテーマにした写真展が、福知山駅北口の福知山観光ギャラリーで開かれている。叙情的な作品が並び、来場者がゆっくりと眺めている。5月末まで。入場無料。

　高屋さんは全国で発売される鉄道雑誌の写真撮影もするプロの写真家。観光ギャラリーではこれまでに、06年3月に引退した寝台特急「出雲」などの写真展を開いてきた。

　4度目となる今回は、惜しまれながら昨年10月末に引退した381系をテーマに取り上げた。最後の国鉄色定期特急「こうのとり」「きのさき」「はしだて」として山陰線、福知山線などで活躍した車両。

　展示しているパネル写真は20点余り。クリーム色をベースに、赤のラインが入った風格のある車両が、福知山城をバックに疾走する姿、のどかな田園風景のなかを通過する光景、猛吹雪のなかを進む姿などを収めている。菜の花やコスモスを主役に、車両を一部分に入れたもの、ＪＲ福知山駅でのラストランセレモニーもある。
鑑賞できるのは午前9時から午後5時まで。


写真＝さまざまな視点から撮影した381系電車の写真が並ぶギャラリー