熊本県を中心に続く地震は、14日夜に最初の大きな揺れが発生してから1週間になる。まだ余震が続く中、福知山市では熊本出身の3人を中心にした福知山公立大学の学生約20人が20日、JR福知山駅周辺で募金活動をした。出身者らは今も余震が続く古里への思いを訴え、それに応えて多くの市民が協力した。
募金活動を呼びかけたのは、熊本県玉名市出身で3回生の西田幸太郎さん、同荒尾市出身で2回生の児玉健太さん、同熊本市出身で2回生の大久保樹さん。3人の家族に大きな被害はなかったが、大久保さんの家族は車の中で寝泊まりしながら不安な日々を過ごしているという。
地震の被害を連日見聞きする中で、「古里の熊本のために何かしたい」と3人で話し合い、大学にも相談して募金活動をすることにした。
3人の友人、大学ボランティアサークルの学生、大学職員も駆け付けて、活動趣旨と熊本県PRキャラクターのくまモンのイラストを入れた手づくりプラカード、募金箱を持ち、道行く人たちに呼びかけた。
これを見た一般市民、高校生らがたくさん募金に応じ、「頑張ってね」と声をかける人も。京都共栄学園中学校1年生の家田力哉君は「地震の被害はひどい。募金に応えることで、少しでも手助けになれば」と話していた。
西田さんは「募金活動は初めてで、どうしたらいいか分かりませんでしたが、多くの人に協力していただき本当にありがたかったです。今後も募金を続けて古里を応援していきたい」と感謝。3人は「早く地震が収まってほしい」と強く願っていた。
集まった募金は日本赤十字社を通じて被災地に送る。
写真=募金箱を持つ児玉さん。友人とボランティアサークルの学生も一緒に街頭に立ち、市民が協力した
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