来庁者が刃物を振り回し、職員が負傷する事件が3月に起きたことを受け、福知山市は危険な場面に遭遇した際に身の安全を守る方法などを学ぶ安全管理研修会を、市役所隣にあるハピネスふくちやまで18日に開いた。係長級以上の市職員約60人が参加した。
同じような事件が起きた際、居合わせた市民と職員の安全を確保し、必要な対応が出来るようにと開催。京都府警福知山署生活安全課の上山繁幸警部補が講師を務め、「緊急時の対応および通報に関する留意点について」と題して話した。
上山警部補は「凶器などを持った人物が来庁した場合、身の安全を守ることが最重要です。110番が遅れることで、被害が出たり拡大することもあります。危険を察知したら、ためらわずに通報してほしい」と呼びかけた。
このほか緊急時の対応として、内ポケットが膨らんでいるなど、凶器を隠していないか確認する▽相手との距離をしっかり保つ▽避難路を確保するため、通路にたくさん物を置かない−ことなどが必要だと伝えた。
このあと同署警務課の西川忠男警部補が、暴漢の動きを封じ込める刺又(さすまた)の取り扱い、手首をつかまれた場合の外し方などを解説。職員たちは、実際に2人ずつの組になって練習し、万が一の場合に備えていた。
写真=手首をつかまれた際の振りほどき方も学んだ
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