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両丹日日新聞2016年4月18日のニュース

高校生製作の水車発電でライトアップ 鬼瓦工房の桜など

高校生製作の水車発電でライトアップ 京都府福知山市大江町佛性寺、酒呑童子の里の大江山鬼瓦工房にある桜などがライトアップが始まった。工房の隣に設置された府立工業高校生が製作した水車発電設備を使い、LEDで照らして桜を桃色に浮かびあがらせ、水車小屋の周囲は青色で彩っている。

 再生可能エネルギーの活用研究の一環で、市が2013年度から佛性寺で小水力発電の実証実験を続けている。依頼を受けた当時の工業高校機械プランニング科の3年生6人が、教諭の指導のもとで発電に必要な水車と発電機を設計して製作。13年11月に市へ引き渡した。

 その後も、同校の先生たちが調整や改修、安全対策などを続け、このほど完了。安定した電力を確保できるようになったため、運用を開始した。

 水車はステンレス製で、直径2メートル、幅45センチ、重さは170キロある。発電出力は最大500ワットで、平均は280ワットほど。桜は大きいLED照明で下から照射し、小屋付近の青色のイルミネーションには800個の球を付けた。

 いずれもタイマーで自動点灯する仕組みで、毎日午後5時から10時まで光る。水不足などで発電量が少ない場合は、消灯する場合がある。点灯は季節に応じて、場所を変えるなどして継続して行う。

 市は「高低差と水量があればどこでもできるので渓流を利用して発電しています。地域のPRも兼ねて、自然の力を使って電気の自給自足ができることをアピールしていけたら」と話している。


写真=工業高校生が作った発電設備が辺りを華やかに照らす

    

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